経営者にとって最適な「部署リーダー」を選出するための3つのポイント
経営者にとって最適な「部署リーダー」を選出するための3つのポイント みなさんこんにちは!EOSインプリメンタ―のカールです。 今回は、会社の経営者が抱えがちな「人材」の問題と、その解決方法について紹介します。 テーマは「部署リーダーの選出」について。 具体的には、組織の中で誰を、どのようにして部署のリーダーに就かせるのかということですね。 さっそく見ていきましょう! チームから「部署リーダー」を選出する あなたは会社の経営者です。業績は好調で、日々、忙しく働いています。あまりにやることが多いので、あなたはある時こう考えました。 「そろそろ部署ごとにリーダーを選んだ方がいいかな……」 それぞれの部署をまとめてくれる優秀なリーダーがいれば、あなたの負担も軽減されます。その人が良いリーダーに育てば、会社の業績はさらにアップするでしょう。 では、「誰を」「どのように」選出すればいいでしょうか?難しい課題ですね。 着眼点はいろいろあります。例えば、・仕事の成果で選ぶ・周囲の評価で選ぶ・自分の好みで選ぶ どれも重要な要素ですが、決定打にはなりそうにありません。あなたは悩みます。けれど、なかなか決められません。無理もないことです。あなたは日々経営者として仕事に追われていますし、人事部の人間のように社員のキャリアパスを考えたこともなければ、専門家でもないからです。 なのに、決めなければならない……。辛いですね。苦しいですよね。私にも同じ経験があります。気持ちが痛いほどわかります。では、誰かに選んでもらいますか?それとも、いい加減に選んでしまいますか? そういうわけにはいきませんよね。リーダーはあなたの会社を支える重要な人間ですし、選出された人のキャリアパスも考慮しなければなりません。 どうやらあなた自身が、何からの方法で選ぶしかないようです。でもどうやって?? 心配しなくても大丈夫! これから紹介する3つのポイントを押さえれば、あなたの会社にとって最適なリーダーを選出することができるようになります。 ポイント1:アカウンタビリティ・チャートを使う 1つ目のポイントは、「アカウンタビリティ・チャートを使う」です。 アカウンタビリティ・チャートは、会社の人材を整理整頓するためのツールです。会社の成長戦略を描き、それに基づいて組織構造を組み立てていくのが特徴です。 最終的には会社の「組織」まで構築できる強力なツールなのですが、ここでは、以下の基本原則だけ押さえておくようにしましょう。 <アカウンタビリティ・チャートの基本原則> 1.将来を考えること。過去を振り返っても、現在の状況にとらわれてもいけない。 そんなことをすれば判断を誤る恐れがある。2.現在の会社、現在の役割、エゴは切り捨てて考える。3.会社よりも高い視点に立ち、見下ろすように会社を客観視し、 会社全体の長期的な利益のために 意思決定を下す。 ※書籍『TRACTION』より ポイント2:「席」を定義する 2つ目のポイントは、「『席』を定義する」です。今回の場合であれば、まず「部署リーダー」という席の定義を行い、その上で席にフィットする人材を選びます。多くの会社では、「周りの人間をどう使いたいか」「すでにいる社員をどう配置するか」を考えて組織やチームを構築しています。 アカウンタビリティーチャートの原則は「すでにいる社員をどう配置するか」ではなく、「組織はどうあるべきか」から始まります。 たまたまいる「鈴木さん」「長谷川さん」「山口さん」を「あなたは営業です」「あなたは経理です」「あなたは人事です」などと割り振るわけです。 しかしそれでは、本当に作りたい組織・チームは作れません。 加えて経営者は、「その席に就ける人がいない」「その役割や責任を果たせる人がいない」といった事実を認めたくないと考えています。だから、社内に今いる人をそれぞれの役割に当てはめようとするのですが、それでは課題解決になりません。アカウンタビリティ・チャートの基本原則を踏まえて、まず席を定義し、その席にフィットする人を“社内外”から見つけることが、根本的な課題解決につながります。 ポイント3:GWCで見極める… 経営者にとって最適な「部署リーダー」を選出するための3つのポイント